最終兵器 キングギドラ ZEEBRA

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タイトル: 最終兵器

アーティスト:キングギドラ
アーティスト :キングギドラ
その他 :ZEEBRA
その他 :K DUB SHINE
Adapter :DJ OASIS
その他 :BOY-KEN
その他 :Silvia Robinson
その他 :Melvin Glover
Adapter :INOVADER
Adapter :D.O.I
レーベル:DefSTAR RECORDS
発売日:2002-10-17
CD
Music


レビュー
平均評価:4.08

評価:2  巨大産業に取り込まれたレベルミュージック

とかくこのアルバムを、そしてキングギドラをとりまく状況は異常だ。
伝説が一人歩きしすぎたあまり、彼等にかかるプレッシャーは相当のものだったように思える(NASの2ndの時の状況に近い、といっても当然同列に位置するわけではない)。

そして今作は結論から言うと失敗作だと自分としては感じた。

復活する利点は何か?と問われればそれは金銭面だと言わざるを得ないだろう。
はっきり言ってシーンはギドラに頼るほど渇いてはいなかったし、次々と新興勢力が現われる中でギドラを求める余裕も、そのイスも用意されてなかったのでは無いか。つまり遅すぎた。回収騒ぎさえもコマーシャルに利用するのは策略か?メジャーからリリースすること、マスメディアに頻出することの矛盾。結局このアルバムとREMIX後はグループとしては音沙汰無し、相変わらず仲違いは続いているらしい。

K-DUBは何かと業界が云々とラップするが、そんなに柵が嫌ならばECDのようにメジャーを離れて自主で出せば良い。
要するにこのアルバムも企業に迎合されたJ-POP崩れだ。社会風刺も結構、DISも結構だが、根元まで掘り下げなければそこにはアナーキズムも無ければアカデミックさも無い。他のレビュアーの方も書いていたがテーマが大きすぎるゆえに手に負えなくなっている感が強い。何かを提言し改善しようとしているのであれば、新しい方法、言葉、行動で表してほしかった。

別に自分はDEV LARGEを支持するわけでもないし、磯部も好きではない。
しかし自分はこの程度のリアルなら必要ない。彼等の既出レベルの事実/批判は耳慣れたものだ。
ただ、ここのレビュー自体が個人個人の意見なので結局は自分の耳で聞き、どう判断するかだと思う。
アンチぶる、ぶってないどっちでもいいが、冷静な頭で判断することも大切だ。
ハイプなままではメディアに流されたままだ。

評価:5  伝説のヒップホップ・グループなどの冠はもういらない

同性愛者差別問題でのCD回収騒ぎや、本作収録曲「公開処刑」におけるDragon Ashとの確執、少年院でのライヴなど、話題に事欠かないキングギドラであるが、そういった物事を関係なくし、佇まいがどうであろうが、歌詞に暴力的ニュアンスを感じようが、この『最終兵器』はダンス・ミュージックとしてのヒップホップ・アルバムとしては秀逸な出来映えを誇っている。

イメージ先行のヒップホップをダンス・ミュージック先行の音楽として汲み取っただけで、こんなにも楽しく聴けるものだと改めて認識することができる。

評価:5  歌詞がリアル。

 1曲目の「最終兵器」から鋭いメッセージを投げかけるキングギドラの面々。今流行りのジャパニーズ・ヒップ・ホップとは次元が違う本物(リアル)を感じて下さい!
 歌詞を読むと一層、彼らの主義、主張が理解できます。

 3曲目の「公開処刑」ではあるアーティストを扱き下ろし、4曲目の「トビスギ」では覚せい剤にハマッた人々の愚かさをラップしてます。
 また、6曲目「リアルにやる」、7曲目「911」、8曲目「真実の爆弾」で放たれるメッセージは強烈でした。

 おまけに、2曲目「UNSTOPPABLE」、5曲目「F.F.B.」、12曲目「ジェネレーションネクスト」といったノリのいい曲もあります。
 これからも彼らに注目していきたいし、尊敬できるアーティストです!

評価:5  ヒップホップ的リアリズムの到達点と超えてはいけない線

このCDはギドラの中でも特にリーダーのケーダブシャインの色が強いと言える。
シブラの色が前面に出てくるのは「公開処刑」ぐらいか。

ケーダブのリリックは、「社会描写」の一言に尽きる。そこから何かを主張する
わけでもない。ただ、ひたすらに「描写」するのみである。
だが、それが実に良いのだ。
そもそも、ラッパーが社会学者のように何か新説を打ち立てる必要があるだろうか?
リスナーに現実を伝えるという意味でも、大事なのは、「描写」することなのである。
ケーダブは日本における、唯一のこの類と言っていい。

ブッダ・ブランドを評価する人がいるが、生半可な英語力で英語詞を多用する姿勢には
思わず苦笑してしまう(自分は一応ハーフなので、英語には自信がある)。
それに、宗教を垂れ流す姿勢には首をひねらざるを得ない。
涅槃?法を説く? そういう言葉を1ラッパーが軽く使って良いのか?

ギドラはヒップホップ的なリアリズムを行く。
ブッダはILLやDOPEといった概念の追求により、苦しくも仏教を踏みにじった。

かかんに踏み出す姿勢は良いが、超えてはならない線もある。

評価:5  三首龍乃反撃、ソシテ猛攻!!!!!!!!!

人気もいまいちで、一度は倒れた『キングギドラ』。。。
が、『狂気の桜』の映画を機に大転身!!!!!!!!
まるで駄作の『空からの力』とは全く比べ物にならない出来上がり!!!!!
メンバ-の『ケイダブシャイン』のオカゲか
参加した『ウジ』や『童子T』達のオカゲかただひたすら驚くばかり。。。。

そんなパワーアップしたキングギドラの、このアルバム
どの曲も、ほぼ全部主役級の猛者ぞろいの出来まい!!!!!!!
中でも、これからのジャパニーズヒップホップ界の方向性を
決定付けそうな確信的な曲『平成維新』は群を抜く良さ!!!!!!!
格闘の効果音を入れるだけのは『ウータンクラン』や『スヲード』の
マネだとは思うが、音源との一体感の良さはフューチャリングした
『ウジ』達を評価せざるえない!!!!!!!!

収録曲

Disc1:
1.最終兵器  2.UNSTOPPABLE  3.公開処刑 feat.BOY-KEN  4.トビスギ(Don't Do It)  5.F.F.B. (Album Version)  6.リアルにやる  7.911 (Original Version)  8.真実の爆弾  9.平成維新 feat. 童子-T & UZI  10.マネーの虎  11.友情  12.ジェネレーションネクスト  13.夜明け  

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